残念な「オス」という生き物
人間だけでなく、「オス」という生物は全て
『如何に自分の子孫を残すか?そのためにどう女性にアピールしその女性を獲得するか』
そのためだけに生きているといっても過言ではない、そんなことが1冊に凝縮されています。
人間には知性があるだけまだましで、理性で生きている生物のオスは、自分の子孫を残すため涙ぐましい努力をしています。
以前「男性と女性は同じ『人間』ではなく全く違う生き物だと思った方がよい」と言われ、そう思うと生活が楽になった記憶があります。
本を読むと、人間という垣根を越えて『オス』に共通する行動がある、ということが理解でき、なんだか笑えます。オスの涙ぐましい努力、それを鼻で笑うメス、または恋に落ちるメス。
最後に、現代の法律制度に縛られた「結婚」について少しだけ記載があります。一夫一婦制は、歴史的にも生物学的にも難しく、法律にがんじがらめにされ、自分で自分を生きづらくしている。
男性を理解してみようと手に取った本でしたが、予想以上に濃い内容でした。
また著者の自虐的な「国立大の医学部を卒業し、若くして教授になり、アメリカでも教鞭をとっていたのだから、もう少しモテてもよいのではないか」というくだりも、クスっと笑えます。私など、経歴だけで惚れてしまいそうですが、遠い存在すぎて、声をかけることが難しいのでしょうね。
結婚には色んな形がある、いつまでも仲の良い夫婦もいれば、何度も結婚し離婚する人もいる。結婚という形にしばられず、生涯独身で『恋人』という立場を貫く人もいる。
法律が時代に追いつくのは、どのカテゴリーでも難しいようです。
私は、女性は誰かの妻になるより「恋人」でいた方が幸せなんじゃないかなと思う。でも、今の日本社会は結婚して一人前!みたいな風潮もあり難しいとも感じる。
男女の関係って、難しい!!