あなたは進路を決める時どうやって決めたか覚えていますか?
私は30年前に
工学部に進むことを選択しました。
これについては、母に感謝です。
母は活発でポジティブな性格だったので、おそらく働きたかったのだと思います。
でも昭和20年代に生まれた世代なので、女性が働き続けるのはなかなか厳しい世代。それこそ、石や弁護士、教師などの強力な資格があれば仕事を続けていくことができたのでしょうが、母は何も持っていませんでした。
その時、娘はどうやら少しだけ数学が得意らしい、ということに気づいたようです。
手に職をつけろ、理数系に進んだら?
でも最後は自分で決めなさい。
とのアドバイスでした。
ただ、この時、都会の大学に進んでいれば、人生が変わっていたのではないのかなと思いますが、両親にそこまでの思いはなかったよう。
私がこれまで30年ほど働き続けてこられたのは手に職があったから。そして矛盾しているようですが、男性の中でポツンと一人働いている状況が、長いからです。
実は男性の中で1人ポツンと働いていると、周囲の男性は皆優しい。
でも私は気づいたのです、全ての女性が男性の中にポツンと一人いるからといって、優しくされるわけではないということに。
生きていくには有能度も大切ですが、好感度も大切です。見た目によって相手に与える安心感、幸福感など様々ですが、一緒にいてマイナスのイメージを相手に与えてはいけない。
今は、理系に進む女性を増やそう、などという動きが世の中にあります。
最初の原動力としては政治が動かないと大きな流れにはならないのかな。
ただ、私が進学した30年前も工学部に女性が増え始めたころで、それまでは定員の数 % しか女性がいなかったのに、2割程度まで増えてきていたように感じました。ただ、東京大学のように偏差値の高い大学になると、やはり女性の進学率は低いようです。
女性が働きやすい社会は、男性も働きやすいんじゃないかと感じたのは、まだまだ最近の話です。
女性にもバリバリ働きたい。いわゆるバリキャリと言われている人と、ゆるく働きたいゆるキャリと言われている方、専業主婦のままでいいという方もいらっしゃいます。
個人の働きたい気持ち、こうありたいと思う気持ちを大切にして、
バリバリ働きたい
ゆるく働きたいと思う気持ちを汲み取る。
ゆるく働きたい、専業主婦のままでいいと思っている方にまでバリバリ働けというのは、皆に男性かしろと言っているのと同じこと。
そして女性にそのような自由を認めるのであれば、男性にもバリバリ働きたい、ゆるく働きたい、専業主夫がいい、というのを認めてあげることも大事。
とここまで長々と書いてしまいましたが、要は押し付けるのではなく、当人の気持ちを尊重するのが大事だということに気がつきました。
そんな、個人の意見が尊重される世の中になれば、日本ももっと暮らしやすくなるんじゃないかなと思う。今日この頃。
あなたはどんな風に働きたいですか?