ザリガニの巻くところってどういう意味だろう、それは、ザリガニが鳴くくらい深い湿地。
そんな湿地や沼地で繰り広げられるストーリー。日本人の私には広大な湿地から続く海という景色の想像が難しく、アメリカのどんなところなんだろうと想像しながら読んでいました。
自然の描写も美しく、所々殺人事件というミステリーも含まれている。
暴力をふるう DV 男から逃れるためにはどうすればよいのか、男女の謎というのは世界共。
育った大陸や環境の違いです。なかなかなじみないない文化の壁であるけれど、それが男女間の悩みとなると、世界共通のところも多く、私は最近それが不思議でなりません。
だって男の浮気に悩む女、例えば50代独身で仕事をバリバリやっていても、男ならばそれでもかっこよく見られる風潮がありますが、女だとそうはいかない。
そんな世界共通の悩みと、文化を超えて理解することができない思考回路。
夫の暴力から逃れた母と、男の暴力から逃れようとした娘。
このグレーズだけを聞くと、日本でも同じような物語が作れそうですが、少女は生きのびたような湿地は、日本では北海道にしかなさそう。でも、北海道では冬の寒さを超えられないような気が、、、
だから日本では得られない壮大なストーリーを物語から読みとつてほしい、オススメです。